

温泉でゆったりワーケーション
深い木々に囲まれた森の温泉でリラックスしながらのワーケーションはいかがですか?木になる郷・大松閣を拠点に過ごすゆったりとした時間は、これまでなかなか手につかなかった懸案のプロジェクトにも、じっくり腰をすえて取り組めることができそうです。

50代男性 プロジェクトマネージャー

Day1
午後、都心から関越自動車道で1時間半ほど。ほどよいドライブ気分を感じながら予定通りに到着。
15:00
チェックイン。荷物を解いて一先ずブラブラと宿の周りを散歩、これからの日程を思案する。渓流沿いの小道を少し上がったところにある新しくできた小さな公園を見つけた。大きなゆっくり深呼吸をしてみる。都会とは違う澄んだ空気のおいしさに心の穏やかさを取り戻す。






18:00
早速、温泉へ。内風呂、露天風呂、木風呂、貸切風呂、どこから攻めようか迷うほど。こんなに早い時間に風呂というのもワーケーションならではの贅沢なひと時だ。
19:00
夕食。普段なら残業している時間帯。ひっきりなしのメールとスタッフとの打ち合わせが続いている。深山会席と呼ばれる四季折々の自慢の味覚に少し後ろめたさを感じながらも、ビールを一杯流し込んで普段の自分の頑張りを労おう。
21:00
静かになった談話ラウンジでコーヒーをいただきながら、メールと企画書をチェック。頭が固くなりどうしてもイメージがつかめなかった肝心の企画コンセプト部分に小さなひらめきが! 心にできた余裕を実感する。
23:00
いつもより2時間も早いが、いい眠気が漂ってきた。就寝。

Day2
7:30
朝食。普段はパンを急いで食べる朝ごはんを丁寧に。館内の木の香りと味噌汁の香りに活力が湧いてきそう。
16:00
さわらびの湯で入浴。公営の温泉施設もまた格別だ。地元の時間や空気が一緒に流れていて、自分が旅先にいることを改めて気づかせてくれる。風呂上り、大広間の畳に横になりながら、もう一度、大きめのノートを開く。さっきのハイカーの何気ない一言にまたイメージが湧いた。ここから宿までは国際興業のバスが出ている、まだ30分ほどありそうだ。ペンを今一度持ち直した。
19:00
夕食は宿から徒歩1分。高台の離れの食事処「山の茶屋」で和牛サーロインの炭火焼。これを聞いたら、さすがの妻もちょっとふくれっ面か?一人で贅沢かなとも思いながらも、昨夜同様、最初のビールを口にした途端そんな気持ちも吹き飛んだ。
21:00 img
少し火照ったか。読書ラウンジのソファーに身を沈め、並べてある本を眺めた。大好きな詩集を見つけた。窓の外を眺めた。少し風がでているのか、木の葉が揺れている。
LINEでスタッフから届いた相談事に返信をした。何かトラブルが起きてもここなら2時間以内に得意先まで行ける安心感がある。北海道や沖縄ではそうはいかない。
6:30
いつもより1時間早く起床。川のせせらぎがアラームになった。一瞬、ここはどこ?と思うほど、どうやら深く眠れたみたい。
9:30
昨夜、近くの名栗湖まで無料のアクセスバスがあるというので予約しておいた。環境にやさしいグリーンスローモビリティ。生活感のある懐かしい風景の中をわずか時速20㎞でゆっくりと走る。このスピードが妙に心地いい。ドライバーと昨日のサッカーの試合結果のことで盛り上がった。
10:30
名栗湖を眺めながら適当なベンチを見つけ、そこに腰掛ける。持ってきた大きめのノートを開き、大学時代から愛用しているペンをバックから取り出した。もう一度、昨夜、ラウンジで降りてきたイメージをあえて手書きで整理してみた。せっかくなのでデジタルデトックスをするためタブレットやPCは部屋に置いてきた。名栗のこの空気が私の中の大事なアナログ的なものを覚醒させるのかもしれない。
12:30
ランチ。いつもならオフィスの下に来るキッチンカーのシンガポールチキンライスに隣席のプランナーと行列に並んでいるところ。だが今日は、レイクサイドテラスで湖を眼下にして〝しばづと”というものをいただくことにした。もち米のご飯を朴葉でくるんだ郷土料理。森で働く人々の仕事飯の一つらしい。素朴な食事なのにとても満足感がある!
14:00
途中、出会ったご婦人のハイカーと話しながら、名栗湖から〝さわらびの湯〟まで降りてきた。ちょっとだけハイキング気分。この奥にある棒の峰は、ハイカーたちにたいそう人気らしい。機会があれば訪ねてみたいものだ。
24:00
就寝。













Day3
11:00
チェックアウト後も使えるという昨夜の読書ラウンジで昨日のノートの下書きを報告書にまとめた。普段と違う時間の中で出てきたアイデアであることは自分自身が一番感じていた。さあ、出発するとしようか。次回は妻とこの穏やかな時間を共有しよう。
6:00
いつもより早い時間に起床。体がどんどんリセットされていく感じがする。名栗川橋まで朝の散歩。地元の老人と他愛ない会話をする。今日は最終日。どことなく名残惜しい気がする。